研修旅行2007年

 今年も名古屋支部恒例の刀剣研修旅行を6月30日(土)から一泊二日で実施しました。今年は「備前、備中 研修旅行」と銘打って、岡山県瀬戸内市にある「備前長船刀剣の里」、倉敷市の「倉敷刀剣美術館」そして岡山市の「吉備津神社」を訪問させて頂きました。「梅雨時でも雨が降ったことがない」という例年のジンクスどおり、今年も曇り空の中を17名を乗せたマイクロバスが名古屋駅前を出発しました。途中の大垣インターにて2名を乗せて、総勢19名のグループとなりました。1日目の予定は、「備前長船刀剣の里」と「岡山城」です。バスは予定通りお昼過ぎに長船近くのレストラン「あさひ」に到着。とても美味しい昼食に皆さんの食が進み、ご飯のお代わりを所望する方が続出しておりました
 「備前長船刀剣の里」では刀剣博物館を訪問し、備前ゆかりの名刀を鑑賞させて頂きました。その後博物館外で学芸員植野さんから長船周辺の地理を説明していただき、畠田、福岡、吉岡、吉井等の場所がほとんど隣町のような感覚で近くにあるのには驚きました。
 この日は残念ながら「刀剣の里」内の殆どの職人さんはお休みなので、工房を見学するのみでした。


備前長船刀剣博物館(備前長船刀剣の里内)
 「刀剣の里」を後にして、次は「岡山城」を目指しました。岡山城は慶長2年に宇喜多秀家が築城し、三重六階の堂々たる天守閣は織田信長の安土城天主閣を模して築かれたと伝えられ、全国的にも珍しい不等辺五角形の天守台をしていたそうです。しかし天守閣は昭和20年の岡山空襲で焼失し、現在の天守閣は昭和41年に再建された鉄筋コンクリート造りですが、三重六層の外観は昔の天守閣と変わらないそうです。バスで走ること約1時間、天守閣が見えてきました。しかし残念なことにマイクロバスを停められる駐車場が無く、やむなくバスで周辺をぐるりと回り、今夜の宿泊場所である倉敷市のホテルに向かいました。予定より早い午後4時半過ぎ、本日の宿である「くらしき石山花壇」に到着しました。皆さんゆっくりと入浴して旅の疲れを癒した後は懇親会が始まり、会員間の親睦を深めました。懇親会の冒頭には我らが加藤支部長の本部理事就任のご報告が小野理事より有り、祝いとして有志から記念品が送られました。


倉敷石山花壇(懇親会)
 懇親会終了後は特設会場に移動し、恒例の「夜の刀剣鑑賞会」です。会員持参の名刀を鑑賞させていただき、入札鑑定も行いました。鑑定結果に皆さん夫々一喜一憂しながら、夜更けまで刀剣談議に花を咲かせておられました。
2日目は8時半宿出発。市内の「倉敷刀剣美術館」を訪問させて頂きました。店内に展示されている「正恒」「友成」等の備前ゆかりの名刀を拝見させて頂いた後、岡山県銃砲刀剣登録審査委員の田純二講師による「古刀期の備前刀」と題した講演を行って頂きました。五ヶ伝のうちの備前伝の印象は、「他の4ヶ伝の調和と販売力」と言うご説明に「なるほど」と納得しました。因みに大和は古典的、山城は貴族的、相模はパワー、そして美濃は鋭利とのことでした。


倉敷刀剣美術館
 さて、予定の1時間半もあっという間に過ぎて、次に向かうは倉敷美観地区です。ここでは各人自由行動で、古い街並を散策したりお土産を買ったりしました。あいにく雨が降り始めてしまいましたが、皆さんそれぞれに倉敷を満喫したことと思います。倉敷アイビースクエア−での昼食も終わり、最後の訪問地「吉備津神社」に向かいました。吉備津神社はホームページによると「記紀は崇神朝四道将軍の随一としてこの地方の賊徒を平定して平和と秩序を築き、今日の吉備文化の基礎を造られた大吉備津彦大神を祀る山陽道屈指の大社。古来、吉備国開拓の大祖神として尊崇され、吾国唯一の様式にして日本建築の傑作「吉備津造り比翼入母屋造」の勇壮な社殿、釜の鳴る音で吉凶を占う鳴釜の神事、また桃太郎伝説のモデルなどで知られる。」とあり、古くから都の人々まで尊崇されていた神社です。


吉備津神社(あじさい園)
この吉備津神社で今回の研修旅行の予定はすべて完了です。我々19名を乗せたバスは岡山インターから一路名古屋への帰途につきました。  以上  
名古屋支部 野村 泰久
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